歯周病に効果のある洗口剤(うがい薬)がいろいろあります。効果のある場合もございますが、使い続けることには賛成できません。
当院では、歯茎の再生治療後に歯ブラシをできない期間に消毒効果のある洗口剤を使用していただいております。完全な効果があるわけではないので、1週間おきにお掃除に来院していただいております。歯茎の再生治療後1か月後から柔らかい歯ブラシで歯を磨き始めていただきます。
洗口剤は細菌を選ばずすべての菌を殺してしまいます。
口の中の細菌はたくさんいますが、バランスよく生息しているため、何か特定の菌が増殖することは起きにくいと考えられます。ところが、洗口剤で細菌を消毒するとほっぺたや舌など、消毒しやすい部分の菌は消毒され、歯周病の菌のように洗口剤の効果が効きにくいところの菌が生き残ってしまう可能性が高いと思われます。
生き残った菌はライバルの菌がいないので自由に増殖することが可能になるでしょう。
その結果問題の菌を増殖させてしまうのではないでしょうか?
最近、パーフェクトぺリオという次亜塩素酸の消毒剤の話題がありますが、この洗口剤も細菌を選ばずに消毒するものなので、一時的に細菌が死んでも細菌の比率に問題が出てくるのではないかと思います。大学が推奨していたような誤報もありました。
使用するのは、追跡調査の結果が出てくるのを待ったほうがいいかもしれません。
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洗口剤(うがい薬)に関するFAQ
Q1. 洗口剤は歯周病に効果がありますか?
A. 一時的に消毒効果はありますが、長期間の使用はおすすめできません。洗口剤は細菌を選ばずすべて殺してしまうため、かえって歯周病菌などの悪い菌だけが生き残り、増殖してしまうリスクがあるからです。
Q2. どんなときに洗口剤を使うのですか?
A. 当院では、歯茎の再生治療後で歯ブラシができない期間に限り、消毒効果のある洗口剤を使用していただいています。その間は完全に効果があるわけではないため、1週間おきに来院して消毒・お掃除を行い、1か月後から柔らかい歯ブラシでのケアを再開していただきます。
Q3. 洗口剤の注意点はありますか?
A. 洗口剤は使い方を誤ると、菌のバランスを崩して逆効果になることがあります。最近話題の「パーフェクトペリオ」なども細菌を選ばず消毒するため、追跡調査の結果が出てから使用を検討したほうが安心です。洗口剤はあくまで一時的・補助的に使用し、日々の歯磨きと定期的な歯科メンテナンスが基本となります。
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