中程度の歯周病 治療の流れ


中程度の歯周病では、歯を支えている骨の一部が吸収しています。歯石が歯茎の中に入り込んでしまって、歯周ポケット4ミリ以上以上となります。

歯の揺れがある歯もあります。かみ合わせも変化してきます。

 

治療の目標は歯周ポケットを3ミリ以下にすること、歯の動揺を止めることとなります。

 

治療は、検査の後、最初初期治療と言って、歯石を取ったり、歯の揺れを固定して止めたり、虫歯の治療をしたり、歯ブラシの確認をしたりします。初期治療では、歯周病以外の歯周病を悪化させる原因を取り除きます。一番重要なのは歯ブラシでしっかりと磨けるようになることです。通常1~2か月かかります。

 

初期治療が終わったら、再評価と言ってもう一度検査をします。再評価の結果を踏まえ、今後の治療のプランを何通りか立てて、どうするか患者様に選んでいただきます。

 

通常最初の検査で歯周ポケットが5ミリ以上あった場合は小外科手術を行い歯茎の中の歯石をしっかりとお取りし、吸収した骨の形を整えます。

骨の再生治療という選択肢も出てきます。

また、歯並びが重なっている部分などは矯正治療で、歯を並べ、歯ブラシのしやすい状態にしたほうが良い場合も多いです。

 

歯周ポケットが3ミリ以下となり歯の揺れがなくなると再発を予防するメンテナンスとなります。

 

通常中程度の歯周病の方は歯と歯の間の歯茎が痩せていて磨きにくい形になっているので、3か月に1度は最低でもお掃除に来院されたほうがいいと思います。